膝関節の変形と痛み

膝関節痛

初期の自覚症状としては、正座がなんとなくしずらくなった、時々膝がカクッとなるなど
軽いもので日常生活には支障ありません。

軟骨の変形がある程度すすむと、正座ができなくなり、階段での痛みが強くなります。

この時によく膝に水が溜まります。整形で水を抜いてもらいヒアルロン酸などの注射をします。

このヒアルロン酸の注射は、関節のすべりを良くし、炎症を抑えること、あと関節の軟骨を若返らせるといわれています。

この注射で一時的に痛みが楽になることがあります。
治ったと勘違いしてまた膝に無理をかけ又痛めると悪循環をくり返します。

正常な膝関節は関節の表面が軟骨で覆われています

弾力性に富んだ組織からなる軟骨は、衝撃を和らげたり、関節の動きを滑らかにしたりしています。

また、滑膜から分泌される関節液は軟骨の成分の1つであるヒアルロン酸を含んだ粘りのある液体で、膝関節がスムースに動く潤滑油と軟骨の栄養の役割を果たしています。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は

このぶつかりあう骨と骨のすき間を正すことで痛みは軽減していきます。

膝関節の痛みが出る根本原因であるO脚、又はX脚を整えないかぎり、
その場しのぎの治療ではますます変形が進みます。

■ 右ひざの痛み(78歳 男性)

8月に来院された患者さんの症状は右膝内側の痛みでした。

数年前から膝の痛みはあったそうですが、来院の2ヶ月前くらいから悪化。特に就寝中の痛みが強く、右足のこむら返りが辛いとのことでした。

整形外科のレントゲン検査では、変形性膝関節症と診断されていて、これ以上悪くなったら手術を考えてくださいと言われていました。そして、息子さんの紹介で8月に来院されました。

初回検査時、右膝には腫れがあり、少し無理をしただけで水が溜まってしまいそうな状態でした。またその当時は痛みで長く歩けないため、毎朝のラジオ体操が唯一の運動でした。

1回目の施術から5回目くらいで、右膝の腫れが治まり日常生活の動作も楽になってきました。10回目くらいになると、階段の昇り降りの痛みが軽減され、積極的に散歩が出来るほど回復しました。

その後は膝の変形を最小限に抑えるために、1ヶ月に1回のペースで来院していただき、ご自宅でできる体操も合わせて行い、現状を維持できるように努力されています。
現在も施術を継続中です。

●院長から
この患者さんは膝だけではなく、15年前から左足にも痛みがあり、脊柱管狭窄症と診断されていました。膝の治療と一緒に、狭窄症の施術も併せて行い改善しました。

毎年開かれる同窓会に出席すると「私が一番元気そうだとみんなに言われる」と喜んでいらっしゃいました。

そんなお話を伺えて私も嬉しく思います。