初期
○ 歩き方がおかしいといわれた
○ 股関節の内側に張りを感じる
進行期
○ 階段を上がると足が重くなる
○ 足の爪が切りにくい
○ 歩いていて、よくつまずく
などの症状はありませんか
これらは股関節からの症状です。
■ 両股関節の痛み|開脚できない
この患者さんは8月に来院されました。(39歳 女性)
症状は両股関節の痛みで、特に内もも(股)の痛みが強く、ほとんど開脚できない状態でした。
痛みの原因は、運動不足のためにと一念発起し始めた、ウォーキングとストレッチでした。 ウォーキングでは大股で歩くことを意識して、毎日1時間。 ストレッチの際には、固くて開きづらい足を股関節の痛みを我慢しながら続けたそうです。
2週間ほど続けると、股関節のつっぱりを感じるようになり、3週間後にはさらに痛みが強くなり、1ヶ月経つ頃には痛すぎて階段を昇ることが出来なくなりました。 以後、歩くときにも痛み、立ったまま靴下を履くことも出来なくなりました。
整形外科では、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)と診断されました。特にリハビリなどはなく、手術する程でもないので1ヶ月位様子を見て下さいと言われ、痛み止めと湿布が処方されました。
しかし1ヶ月経っても一向に痛みが治まらず、普段の買い物も困難になりました。特に、椅子から立ち上がる等の動作の始めが辛いような状態でした。 そして当院に来院された時には、常に痛みのある状態になっていました。
初回の検査でわかったのは、股関節の可動域が正常な人の30%くらいしか無く、この状態になってもなおウォーキングとストレッチを続けていたために、股関節全体の炎症が強くなってしまっていることでした。
ここまで股関節をこじらせてしまうと、すぐには良くなりません。
まず初めに行ったのは、股関節のズレを矯正すること。そして炎症で凝り固まった股関節周りの筋肉、靭帯をゆるめ柔らかくすることでした。
初回の施術から5回目までで少しずつ筋肉がゆるんでいき少し楽になってきて、施術10回目ころには股関節の可動域が30%から60%に広がり、階段の昇り降りも楽になっていました。
12月、ご両親の引っ越しのお手伝いで帰省されるときは、股関節の状態が心配でしたが、 当院でお伝えした股関節を治す体操を毎日行っていただき、なんとか無事に悪化すること無く改善していくことができました。
股関節の痛みは早めのケアが大切です。